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ペット保険の補償割合 50%と70%どっち?自己負担額を年齢別に試算

ペット保険の補償割合50%と70%を、保険料の差と自己負担の差の両面から年齢別に試算しました。アニコム家庭どうぶつ白書2024の年間診療費データと、FPCが公表しているモデル治療費を突き合わせて、何円治療費がかかると70%が追いつくかを計算します。主要4社の補償割合の変更ルールも表にまとめました。

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補償割合50%プランと70%プランで自己負担がどう変わるかを比べた図

見積もり画面で手が止まるの、だいたいここですよね。50%プランと70%プラン。月に数百円しか違わないのに、何を基準に決めればいいのか分からない。

結論から書きます。感覚で選ばなくていいです。電卓ひとつで答えが出ます。

結論: 「70%と50%の年間保険料の差額 ÷ 0.2」を計算してください。その金額より年間の治療費が多くなりそうなら70%、少なそうなら50%が計算上は有利です。

  • 保険料を1円でも抑えたい → 50%プラン
  • 高額な手術・入院が心配 → 70%プラン
  • 決めきれない → 先に70%で入る(下げる手続きのほうが用意されている会社が多い)

この記事の目次
  1. 50%と70%、お財布にはどう効くのか 💰
  2. 保険料の差は、年間いくら? 📋
  3. いくら治療費がかかると、70%が追いつくのか 🦴
  4. 通院・入院・手術、それぞれで差はいくらになる? 🏥
  5. うちの子の年齢だと、実際いくらかかっているのか 🐾
  6. 50%から70%に、あとから変えられる?
  7. よくある質問
  8. この記事のまとめ
  9. 次に読むなら

50%と70%、お財布にはどう効くのか 💰

違いはシンプルで、「払った治療費の何割が戻ってくるか」だけです。70%プランなら自己負担は30%、50%プランなら自己負担も50%。FPCの解説ページにもそう書かれています。

株式会社FPC「ペット保険の補償割合は50%と70%のどっちがお得?向いている方の特徴も紹介」
株式会社FPC「ペット保険の補償割合は50%と70%のどっちがお得?向いている方の特徴も紹介」(fpc-pet.co.jp・2026-10-12時点の画面)
治療費が10万円かかった年 50%プラン 保険金 5万円 自己負担 5万円 70%プラン 保険金 7万円 自己負担 3万円 差は2万円 = 治療費の20%ぶん

ここで覚えておくと後がラクなのが、差はいつでも「治療費の20%」という点です。治療費が1万円なら差は2,000円。50万円なら差は10万円。きれいに比例します。

つまり50%と70%の選択は、「年間の治療費の20%」と「年間の保険料の差額」のどっちが大きいか、という引き算の問題に落ちます。好みの問題ではないんです。

ちなみに会社によっては90%や100%のプランもあります。FPCのペットほけんフィットは50%・70%・90%の3つ、PS保険は50%・70%・100%の3つです。

保険料の差は、年間いくら? 📋

先に差額のほうを押さえます。ここではFPC「ペットほけんフィット」のパンフレット兼重要事項説明書に載っている小型犬の保険料表を使います。年齢区分が4つだけで、比べるのに向いているからです。

アニコム損害保険株式会社「プラン・支払割合(50%・70%)の変更はできますか?」
アニコム損害保険株式会社「プラン・支払割合(50%・70%)の変更はできますか?」(faq.anicom-sompo.co.jp・2026-10-12時点の画面)
年齢 50%プラン(年払) 70%プラン(年払) 差額(年) 差額(月あたり)
4歳以下 13,580円 17,590円 4,010円 約334円
5〜8歳 19,370円 25,110円 5,740円 約478円
9〜11歳 35,420円 46,080円 10,660円 約888円
12歳以上 59,240円 76,170円 16,930円 約1,411円

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70%にすると、年間いくら増えるか(小型犬) 4,010 4歳以下 5,740 5〜8歳 10,660 9〜11歳 16,930 12歳以上 単位:円/年 年払・50% プランとの差

4歳以下なら、月にして約334円。コンビニのコーヒー2杯分です。ここが12歳以上になると月1,400円ほどまで開きます。

もう1社見ておきます。アニコム損保の「どうぶつ健保ふぁみりぃ」は1歳刻みで保険料が設定されていて、公式の保険料ページによると小型犬が多いAクラスの3歳で70%が月3,360円、50%が月2,510円。差は月850円です。

同じ「50%と70%の差」でも、商品によって幅が違う。だから一般論でどっちが得とは言えません。自分が検討している商品の数字で引き算するしかない、というのが正直なところです。

いくら治療費がかかると、70%が追いつくのか 🦴

ここがこの記事の本題です。やることは割り算ひとつ。

年間保険料の差額 ÷ 0.2 = 元が取れる年間治療費

差額は治療費の20%ぶんでしたから、差額を0.2で割れば「何円治療費がかかれば保険料の上乗せ分を回収できるか」が出ます。

年齢 保険料の差額(年) この金額を超えると70%が有利
4歳以下 4,010円 約20,100円
5〜8歳 5,740円 約28,700円
9〜11歳 10,660円 約53,300円
12歳以上 16,930円 約84,700円

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保険料の差額 例:5,740円/年 ÷ 0.2 70%−50%の差 = 約28,700円 これを超えたら70% 注意:この単純計算が成り立つのは「診療区分なし・免責なし」の商品の場合です。 通院1日あたりの上限や年間の回数制限がある商品だと、上限に当たった分は割合に関係なく自己負担になります。 検討中の商品の重要事項説明書で、限度額と限度日数(回数)を先に確認してください。

この注意書きは地味に大事です。たとえばPS保険の重要事項説明書を見ると、通院は1日10,000円まで年20日、入院は1日20,000円まで年30日、手術は1回100,000円まで年2回、という上限が補償割合に関係なく共通で設定されています。1日で3万円の入院費がかかった日は、2万円を超えた分は100%プランでも戻りません。

一方、FPCのペットほけんフィットは重要事項説明書に「支払回数・日額制限、診療区分ごとの制限:なし」「免責金額の設定:なし」と明記されていて、年間100万円の枠内なら単純に割合をかけた額になります。上の割り算がそのまま使えるのはこういう型です。

個人的には、補償割合で悩む前にこの「上限の形」を見たほうが納得感があると思っています。割合は20%ぶんの話ですが、上限に当たるかどうかは0か100かの話なので。

通院・入院・手術、それぞれで差はいくらになる? 🏥

実際の金額に当てはめます。使うのはFPCがパンフレットと解説ページで公表しているモデル治療費です。自己負担額は、治療費にそれぞれの割合をかけて計算しました。

第一アイペット損害保険株式会社「商品、プランごとの補償内容が知りたいです(「うちの子」FAQ)」
第一アイペット損害保険株式会社「商品、プランごとの補償内容が知りたいです(「うちの子」FAQ)」(ipet-ins.com・2026-10-12時点の画面)
ケース 治療費 50%の自己負担 70%の自己負担 差
消化器疾患(チワワ3歳・通院) 15,900円 7,950円 4,770円 3,180円
誤食(ゴールデン1歳・通院2日+入院2日+手術1回) 147,440円 73,720円 44,232円 29,488円
椎間板ヘルニア(ミニチュア・ダックス8歳) 163,500円 81,750円 49,050円 32,700円
膝蓋骨脱臼(トイ・プードル5歳・通院5日+入院7日+手術1回) 467,200円 233,600円 140,160円 93,440円

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手術が1回入るだけで、差は一気に広がる 通院だけの年 診察・検査・投薬 差 約3,000円 保険料の差額のほうが 大きくなりやすい 手術が1回あった年 誤食・ヘルニアなど 差 約3万円 1回で差額を まるごと取り返す 長い入院+手術 膝蓋骨脱臼など 差 約9万円 ここが70%を選ぶ いちばんの理由

通院だけで終わった年なら、50%と70%の差は3,000円ほど。保険料の上乗せ分(4歳以下で年4,010円)のほうが大きくなります。

でも、椎間板ヘルニアが1回あった年は差が32,700円。5〜8歳の保険料差額5,740円を、1回で5倍以上取り返す計算になります。

i保険に掲載されている犬のペット保険の口コミには、両前脚を骨折した飼い主さんの「第一アイペットさんのうちの子70%のおかげで、納得いくまで治療を受けさせてあげることができました」という声がありました。差額の話というより、「治療方針を選べた」という感覚のほうが大きいのかもしれません。

うちの子の年齢だと、実際いくらかかっているのか 🐾

ここで一次情報を見ます。アニコム 家庭どうぶつ白書2024の第2部第4章に、犬758,512頭を集計した年齢別の年間診療費が載っています。

年齢 平均値 中央値
1歳 52,087円 22,440円
5歳 79,046円 35,333円
8歳 122,091円 62,167円
10歳 170,076円 96,030円
13歳 233,527円 152,184円
15歳 245,632円 166,540円

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犬の年間診療費(アニコム 家庭どうぶつ白書2024) 1歳 8歳 10歳 15歳 52,087円 245,632円 166,540円 22,440円 平均値 中央値 ※診療があった個体の集計。診療費が0円の請求は除外されています(白書2024 2-4-1)。

1歳と15歳では約4.7倍。平均値は一部の高額ケースに引っ張られるので、ここでは中央値(ちょうど真ん中の子)を見てください。

さっきの分岐点と並べます。4歳以下の分岐点は約20,100円で、1歳の中央値は22,440円。ギリギリ超える程度です。5〜8歳の分岐点は約28,700円で、5歳の中央値は35,333円。8歳なら62,167円。9〜11歳の分岐点は約53,300円で、10歳の中央値は96,030円。

年齢が上がるほど、70%側に傾きます。 しかも中央値ベースでも傾く。これはちょっと意外でした。

ただし、この数字には大事な前提があります。白書の集計は「診療があった子」が対象で、1年間まったく病院にかからなかった子は入っていません。元気で病院と無縁な年もありますよね。その年は当然、50%のほうが手元に残ります。

50%から70%に、あとから変えられる?

ここ、見落としがちです。「とりあえず50%で入って、歳をとったら70%に上げよう」と考える人は多いと思うんですが、上げるときのほうがハードルが高い会社があります。

会社・商品 選べる補償割合 変更できるタイミング 公式に書かれていること
アニコム損保 どうぶつ健保ふぁみりぃ 50% / 70% 継続契約から(保険期間の途中は不可) 50%→70%の引き上げは審査あり。結果により変更できない場合があると明記
第一アイペット うちの子 30% / 50% / 70% 継続時のみ 「保険期間中に補償内容(プラン等)の変更はできません」
PS保険 50% / 70% / 100% 更新時 更新時の引き下げ手続きを継続通知書で案内
FPC ペットほけんフィット 50% / 70% / 90% 更新日の30日以上90日未満前までに申込 健康状態を告知のうえ審査を行い、引受の可否を判断

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変えられるのは「継続のタイミング」だけ 保険期間(1年)=変更できない 満期 次の保険期間=ここから新しい割合 手続きの受付はこのあたり 案内は満期の約3か月前に届きます(アニコム損保・PS保険)。 FPCは満期日の30日以上90日未満前までに申し込みが必要。締切があるので、届いた封筒は開けておきたいところです。 引き上げには健康状態の告知と審査が必要と明記している会社があります。

4社とも共通しているのは「保険期間の途中では変えられない」こと。そして複数社が、引き上げには健康状態の告知と審査が必要だと公式に書いています。

ここをどう読むか。持病が見つかってから「70%に上げよう」と思っても、その時点の健康状態で審査されます。つまり上げたくなるタイミングと、上げやすいタイミングがずれやすい構造です。

だから迷っているなら最初に70%で入っておく、というのは合理的だと思います。保険料が負担になれば、更新時に下げる手続きは案内されています。

価格.com保険のFPCのクチコミには「5年以降に急に値上げする他社の保険に比べ、値上がりが緩やかで、加入者数が増えているのでいい保険だと思います」という声がありました。長く続ける前提なら、割合そのものより「何歳でいくらになるか」の見通しのほうが効いてきます。

よくある質問

Q. 50%と70%で、カバーされる病気やケガの範囲は変わりますか?

今回調べた4社の重要事項説明書では、補償対象となるケガ・病気の範囲は補償割合によって変わらない形になっていました。変わるのは支払われる割合と、商品によっては年間の支払限度額です。たとえば第一アイペット「うちの子」は年間限度額が70%プランで最大122.4万円、50%プランで最大72.8万円と公式FAQに記載があります。

Q. 100%や90%のプランがあるのに、なぜ70%が基準みたいに語られるんですか?

扱っている会社の数が違うからです。50%と70%は今回見た4社すべてにありますが、90%はFPC、100%はPS保険、というように選べる会社が限られます。横並びで比べやすいのが50%と70%、ということですね。

Q. 窓口で精算できるかどうかは、補償割合と関係ありますか?

別の話です。窓口精算に対応しているかは会社と提携病院によって決まります。PS保険の重要事項説明書では、診療費を全額払ってから請求する流れが案内されています。補償割合をいくらにしても、この流れ自体は変わりません。

この記事のまとめ

  • 50%と70%の差は、どんなときも「治療費の20%」。比例するので計算で決められます
  • 年間保険料の差額 ÷ 0.2 が分岐点。これより年間治療費が多ければ70%が有利です
  • 小型犬の例では分岐点が4歳以下で約20,100円、9〜11歳で約53,300円。年齢とともに上がります
  • 家庭どうぶつ白書2024の年間診療費(中央値)は、どの年代でもこの分岐点を上回っていました。ただし「病院にかかった子」の集計である点には注意が必要です
  • 補償割合を途中で変えることはできません。引き上げには審査があると明記している会社もあります

次にやること: 検討している商品の重要事項説明書を開いて、①50%と70%の年間保険料、②通院・入院・手術それぞれの限度額と限度日数、③免責金額の有無、の3つだけメモしてください。それだけで引き算ができます。

持病がある子や、すでに治療中の子は、引受条件そのものが変わることがあります。かかりつけの獣医師にも相談しながら決めてください。

次に読むなら

調べたもと(出典 14件)
  1. ペット保険の補償割合は50%と70%のどっちがお得?向いている方の特徴も紹介株式会社FPC・確認日 2026-10-07
  2. ペットほけんフィット パンフレット兼重要事項説明書【2024】P-fit-10-01株式会社FPC・確認日 2026-10-07
  3. プラン変更(ご契約者さま向け手続き案内)株式会社FPC・確認日 2026-10-07
  4. アニコム 家庭どうぶつ白書2024 第2部 第4章 どうぶつ種ごとの診療費と診療内容アニコム ホールディングス株式会社・確認日 2026-10-07
  5. プラン・支払割合(50%・70%)の変更はできますか?アニコム損害保険株式会社・確認日 2026-10-07
  6. どうぶつ健保ふぁみりぃ 保険料アニコム損害保険株式会社・確認日 2026-10-07
  7. 保険料・割引|どうぶつ健保ふぁみりぃアニコム損害保険株式会社・確認日 2026-10-07
  8. 商品、プランごとの補償内容が知りたいです(「うちの子」FAQ)第一アイペット損害保険株式会社・確認日 2026-10-07
  9. PS保険 重要事項説明書[家庭動物保険]ペットメディカルサポート株式会社・確認日 2026-10-07
  10. 犬・猫のペット保険ならPS保険【公式】ペットメディカルサポート株式会社・確認日 2026-10-07
  11. 契約の更新時に補償プランの引き下げは可能ですか?(PS保険FAQ)ペットメディカルサポート株式会社・確認日 2026-10-07
  12. FPC(フリーペットほけん)のクチコミや評判、補償内容価格.com保険・確認日 2026-10-07
  13. 犬のペット保険の口コミ・評判|実際の加入者の声と体験談i保険(株式会社アイ・エフ・クリエイト)・確認日 2026-10-07
  14. ペットの年間診療費、高齢になるほど高額に―アニコム動物白書nippon.com・確認日 2026-10-07

価格や条件は変わることがあります。購入前に各公式ページで、体のことはかかりつけの獣医師にご確認ください。 調べ方と広告の扱いは運営者情報・編集方針に書いています。

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