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ドッグフードの添加物 表示義務の一覧|酸化防止剤と着色料の見方

ドッグフードの袋に書く義務がある添加物はどこまでか、法令と公正競争規約から整理しました。用途名を併記する6つの用途、一括名でまとめられるもの、表示が免除されるもの、そして「無添加」と書ける条件まで、実際のラベルで読み解きます。

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ドッグフードの添加物 表示義務の一覧|酸化防止剤と着色料の見方

結論: ドッグフードの添加物は、袋の「原材料名」の後半にまとまって書かれています。

  • 酸化防止剤が気になる → 原材料名の末尾の「酸化防止剤( )」のカッコの中を読む
  • 「無添加」の中身を知りたい → 何が無添加なのかが隣に書いてあるか見る
  • 合成系を避けたい → BHA・BHT・エトキシキンという文字を探す

袋を裏返して、原材料名の列をずーっと目で追っていくと、途中で空気が変わる場所があります。「肉類、豆類、油脂類…」と来て、急に「ビタミン類(A、D3、E…)」が始まるところ。

あそこから先が添加物です。並び順は偶然ではなく、ルールで決まっています。

この記事の目次
  1. 袋のどこを見れば添加物が分かるのか 🦴
  2. 表示義務があるもの・ないもの一覧 📋
  3. 酸化防止剤は何のために入っているのか
  4. 「無添加」と書けるのはどんなときか
  5. 実際のラベルを1行ずつ読んでみる
  6. よくある質問
  7. 次に読むなら
  8. この記事のまとめ

袋のどこを見れば添加物が分かるのか 🦴

原材料名は二段構造です。前半が添加物以外の原材料、後半が添加物。

原材料名の並び順 添加物以外の原材料 使用量の多い順に並べる 添加物 そのあとにまとめて書く 例)肉類(ミートミール、チキンミール)、豆類、油脂類 … … ビタミン類(A、D3、E)、ミネラル類(カルシウム、鉄)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物)

つまり、原材料名の後ろから読むと添加物だけが拾えます。この順番を知ってから裏面を見ると、情報の探し方が一気に変わります。

ペットフード安全法で日本語表示が義務づけられているのは、名称・賞味期限・原材料名・原産国名・事業者名と住所の5項目です(農林水産省 関東農政局)。添加物は独立した項目ではなく、この「原材料名」の中に入ります。

ルールの出どころ 表示事項 添加物の扱い
ペットフード安全法 5項目 原材料名に含めて全部書く
表示に関する公正競争規約 9項目 用途名の併記などを細かく規定

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公正競争規約の9項目は、名称・目的・内容量・与え方・賞味期限・成分・原材料名・原産国名・事業者名です。安全法の5項目に、目的や与え方などが足される形ですね。

表示義務があるもの・ないもの一覧 📋

添加物の表示は3グループに分かれます。ここが一番ややこしいところなので、先に図にします。

用途名+個別名 何のために使ったか分かる 甘味料 着色料 保存料 増粘安定剤 酸化防止剤 発色剤 この6つは用途名を併記 一括名でOK まとめ名だけで書ける 香料 調味料 乳化剤 pH調整剤 かんすい イーストフード 中身の個別名は書かれない 表示しなくてよい 書かれていない添加物 加工助剤 製造中に除かれるもの キャリーオーバー 原材料側に元々入っていた分 ここが一覧の穴 袋だけでは追えない部分

左の6つが、記事タイトルの「表示義務があるもの」の核心です。甘味料・着色料・保存料・増粘安定剤・酸化防止剤・発色剤。この用途で使ったときは、用途名と個別の物質名をセットで書きます。

だから「酸化防止剤(ミックストコフェロール)」という書き方になるわけです。

用途名 ラベルに出てくる個別名の例
甘味料 D-ソルビトール、ステビア抽出物
着色料 カラメル色素、食用赤色3号
保存料 ソルビン酸
増粘安定剤 カラギーナン、グァーガム
酸化防止剤 ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物
発色剤 亜硝酸ナトリウム

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真ん中のグループは、個人的にいちばん引っかかりました。「香料」と1語だけ書かれていても規約上は成立します。中身の個別名は読み取れません。

栄養を足す目的のものは、ビタミン類・ミネラル類・アミノ酸類のようにまとめて書けます。タウリンやL-アスコルビン酸がここに入ります。

酸化防止剤は何のために入っているのか

脂です。フードの脂質が酸化すると品質が落ちるので、それを遅らせるために入ります。

脂質 大事な栄養 時間がたつ 空気・熱・光 酸化・劣化 風味も品質も落ちる 酸化防止剤=この進行を遅らせる役

メーカーの解説はシンプルです。ペットラインは、脂質は栄養として重要でも「時間がたてば酸化や劣化が避けられず、酸化が進むと健康にも悪い影響を及ぼすことがあります」と書いています。保存料の方は水分の多いウェットが主で、ドライではほぼ不要とも説明されています。

ペットフード協会は添加物を、栄養添加物(ビタミン・ミネラル・アミノ酸)、品質保持(酸化防止剤)、嗜好増進(フレーバー・着色料)などに分類しています。着色料は、季節や産地で変わる色合いを揃えるために使われるという説明です。

正直に言うと、着色料の理由は犬向けの機能としては弱く感じます。色の安定は人間の買う側の都合なので、ここは好みで切っていい部分だと思います。

合成系の酸化防止剤には、省令で上限値が決まっています。

物質 上限値
エトキシキン(犬用) 75 g/t
エトキシキン・BHT・BHAの合計 150 g/t
亜硝酸ナトリウム 100 g/t

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出どころは「愛玩動物用飼料の成分規格等に関する省令」です(FAMIC)。この省令にはカドミウムや鉛、アフラトキシンB1などの上限も並んでいて、添加物だけの話ではありません。

犬用と猫用でルールが違う点もあります。規約の解説では、プロピレングリコールは猫用に使えないとされています。犬用の袋で見かけても猫に流用しない、という読み方になりますね。

「無添加」と書けるのはどんなときか

規約では、ただ「無添加」とだけ大きく書くのは認められていません。条件が2つ付きます。

「無添加」と書きたい 条件1 何が無添加かを明確に併記する 条件2 一切使っていないと確認できる 両方そろって初めて表示できる

協議会の解説を要約すると、こうです。無添加である原材料名などを明確に併記すること。そして添加物については、ペットフードの表示のための「添加物便覧」に載っている添加物を一切使っていないと確認できる場合に限ること。

ここを押さえると、「保存料・着色料無添加」のような書き方の意味が見えてきます。無添加の範囲は、併記されたその言葉の分だけです。

「ナチュラル」も規約で線が引かれています。化学的合成物および着色料を使っていないものに限る、という扱いです。

もうひとつ。「ビーフ」のような特定の原材料名を出すには、内容量の5パーセント以上使っている必要があります。パッケージ前面の「ビーフ入り」は、これだけの裏付けがあるということですね。

ちなみに、ヒトの食品には消費者庁が「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン」を別に出しています。ドッグフードはそちらではなく、ペットフード安全法と公正競争規約の側で判断されます。同じ「無添加」の文字でも根拠が違う、というのは地味に見落としがちです。

Yahoo!知恵袋では、12歳の柴犬の飼い主から「無添加で手頃な価格のドッグフードのおすすめを教えてください!」という質問が投稿されています。この聞き方だと答える側も困るはずで、「何の無添加を求めているのか」を先に決めた方が選びやすくなります。

実際のラベルを1行ずつ読んでみる

具体例が1つあると、一気に腑に落ちます。国産メーカーの公式製品ページに載っている原材料表示を使います。

ペットラインの「メディコートアドバンス グレインフリー 1歳から チキン味」は、公式サイトの製品ページにこう書かれています。

肉類(ミートミール、チキンミール、チキンレバーパウダー)、豆類(おから、脱脂大豆)、油脂類(動物性油脂、フィッシュオイル:DHA・EPA源)、セルロース、糖類(フラクトオリゴ糖)、セレン酵母、加工でん粉、ビタミン類(A、D3、E、K3、B1、B2、パントテン酸、ナイアシン、B6、葉酸、ビオチン、B12、コリン)、ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、塩素、鉄、コバルト、銅、マンガン、亜鉛アミノ酸複合体、亜鉛、ヨウ素)、アミノ酸類(タウリン)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール)

分解するとこうなります。

位置 書かれているもの 読み取れること
前半 肉類〜加工でん粉 添加物以外。使用量の多い順
中盤 ビタミン類・ミネラル類・アミノ酸類 栄養を足す目的の添加物
末尾 酸化防止剤(ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール) 用途名+個別名のルール通り

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末尾を見れば、合成系の名前がないことも同時に分かります。着色料も保存料も用途名の併記が要るので、書かれていなければその用途では使っていないという読み方ができます。

この製品は保証分析値も公式ページに出ていて、代謝エネルギーは100g当たり約380kcalと記載されています。原材料と一緒に見ると、給与量の計算まで一息でできます。価格は販売ページで確認できます。メディコートアドバンス グレインフリー ペットラインを楽天で探す

よくある質問

Q. 「香料」としか書かれていないフードは、情報を隠しているの?

いいえ、規約で一括名表示が認められている添加物です。香料・調味料・乳化剤・pH調整剤・かんすい・イーストフードがこのグループに入ります。個別名を知りたいときは、メーカーの問い合わせ窓口に聞くのが確実です。

Q. BHAやBHTが書いてあるフードはやめた方がいい?

判断材料として言えるのは、省令でエトキシキン・BHT・BHAの合計に上限があり、犬用はエトキシキンに別の上限が置かれているという点です。知恵袋のBHAに関する質問には、ロイヤルカナンから「BHAはラットの前胃における発がん性を有する」「犬や猫には前胃が無い」という回答を得たという書き込みもありました。評価の線引きは情報源で揺れています。うちの子に持病がある場合は、獣医師に相談してから決めてください。

Q. 輸入フードは表示ルールが緩い?

ペットフード安全法は輸入品も対象で、日本語での表示が求められます。公正競争規約の方でも、外部から見やすいところに邦文で明瞭に表示することとされています。英語表記だけの袋は、その点で確認したいところです。

次に読むなら

この記事のまとめ

  • ペットフード安全法の義務表示は5項目。添加物は「原材料名」の中に書かれる
  • 原材料名は、添加物以外(使用量の多い順)→ 添加物 の二段構造
  • 甘味料・着色料・保存料・増粘安定剤・酸化防止剤・発色剤の6用途は、用途名と個別名をセットで表示
  • 香料などは一括名でよく、加工助剤とキャリーオーバーは表示が免除される
  • 「無添加」は、何が無添加かの併記と、一切使っていない確認の両方がそろって初めて書ける

次にやること。うちの子のフードの袋を裏返して、原材料名を後ろから読んでみてください。末尾の用途名カッコの中身が、今日わかった一番濃い情報です。

調べたもと(出典 16件)
  1. ペットフード安全法に基づく必要表示事項についてペットフード公正取引協議会・確認日 2026-10-02
  2. 公正競争規約に基づく必要表示事項及び表示制限についてペットフード公正取引協議会・確認日 2026-10-02
  3. ペットフードの適正な表示についてペットフード公正取引協議会・確認日 2026-10-02
  4. 08.原材料について|表示の基礎知識ペットフード公正取引協議会・確認日 2026-10-02
  5. 09.添加物について|表示の基礎知識ペットフード公正取引協議会・確認日 2026-10-02
  6. 10.不当表示について|表示の基礎知識ペットフード公正取引協議会・確認日 2026-10-02
  7. 02.必要表示事項について|表示の基礎知識ペットフード公正取引協議会・確認日 2026-10-02
  8. 04.総合栄養食とライフステージについて|表示の基礎知識ペットフード公正取引協議会・確認日 2026-10-02
  9. 愛玩動物用飼料の成分規格等に関する省令農林水産消費安全技術センター(FAMIC)・確認日 2026-10-02
  10. ペットフードに関する情報(ペットフード安全法の表示義務)農林水産省 関東農政局・確認日 2026-10-02
  11. ペットフードと添加物一般社団法人ペットフード協会・確認日 2026-10-02
  12. ペットフードの添加物とは?1 ~品質を保持する目的で使用される添加物の役割~ペットライン株式会社・確認日 2026-10-02
  13. メディコートアドバンス グレインフリー 1歳から チキン味(原材料・保証分析値)ペットライン株式会社・確認日 2026-10-02
  14. 食品添加物の不使用表示に関するガイドライン(ヒトの食品向け)消費者庁・確認日 2026-10-02
  15. Yahoo!知恵袋「ドッグフードに入っている酸化防止剤(BHA)は発がん性があると聞きました」Yahoo!知恵袋・確認日 2026-10-02
  16. Yahoo!知恵袋「無添加で手頃な価格のドッグフードのおすすめを教えてください!」Yahoo!知恵袋・確認日 2026-10-02

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