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大型犬のドッグフード 1か月の費用|体重別の給与量から月額を計算

大型犬のフード代が月いくらになるか、体重5kg刻みで計算しました。メーカー公式の給与量表と環境省のエネルギー計算式を突き合わせ、20kgから60kgまでの1日の量・月間消費量・月額を早見表にしています。

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大きなフードの袋と電卓のそばで床に伏せる大型犬
この画像はAIで生成したイメージです。実在の場所・書類・製品を撮影したものではありません。

レジで15kgの袋を持ち上げながら、「これ、いつまでもつんだっけ」と考えたことはありませんか。

大型犬と暮らしていると、フードの減り方が本当に早いですよね。小型犬の友達が「3kgの袋が2か月もつ」と言っているのを聞いて、ちょっと遠い目になる。あの感覚です。

この記事では、うちの子の体重を入れるだけで1か月のフード代が出せるところまで持っていきます。メーカーの公式な給与量表と、環境省が出している計算式の両方から突き合わせました。

この記事の目次
  1. 結局、月にいくらかかるのか 💰
  2. 体重が2倍でも、ごはんは2倍にならない 🐾
  3. 体重別・1日の給与量と1か月の消費量(5kg刻み)📋
  4. メーカーの給与量表と、計算結果は合っているのか
  5. グラム数ではなく、カロリーと単価で比べると見えてくること
  6. 袋を大きくすると、月に7,000円変わります 💰
  7. 体重別・月額の早見表(単価別)📋
  8. 一次情報:袋の「与え方」は、実は法律の義務ではありません 📋
  9. 大型犬ならではの、お金に効く3つのポイント 🦴
  10. 1. 体格に合ったフードを選ぶ
  11. 2. シニア用への切り替えが、小型犬より2〜3年早い
  12. 3. 成長期が長い
  13. おやつ代を計算に入れていますか 🦴
  14. 体重が「今の体重」でいいのか問題
  15. 水の量も、大型犬は桁が違います
  16. よくある質問 🏥
  17. Q. 一番安く抑えるなら、何をすればいいですか
  18. Q. 給与量表の数字と、うちの子の実際の食べる量が合いません
  19. Q. 大型犬用と、普通の成犬用は何が違うんですか
  20. Q. 1日何回に分けて与えればいいですか
  21. Q. 「総合栄養食」と書いてあれば、それだけで足りますか
  22. この記事のまとめ

結局、月にいくらかかるのか 💰

この記事の結論

結論から言うと、こうなります。

  • 体重25kgなら、月に約10kgのフードを食べます。 1kgあたり1,400円のフードなら月14,000円前後
  • 体重40kgなら、月に約14kg。 同じフードで月20,000円前後
  • 同じ商品でも、3kg袋か15kg袋かで月7,000円くらい変わります。 ここが一番効きます

「フードそのものを安くする」より「袋を大きくする」ほうが、実は効き目が大きい。これがこの記事で一番お伝えしたいところです。

以下、なぜそうなるのかを順に見ていきます。

フード代は、この順番で出せます ① 体重 うちの子は 何kgか ② 1日のkcal 体重から 計算する ③ 1日のg 袋のカロリーで 割る ④ 月額 ×30日 ×1kgの値段 ②と③の数字は、袋の裏の給与量表にそのまま書いてあります

体重が2倍でも、ごはんは2倍にならない 🐾

まずここを押さえると、あとの数字が腹落ちします。

犬の必要カロリーは、体重に比例しません。体重の0.75乗に比例します。栃木県動物愛護指導センターが公開している計算式でも、安静時のエネルギー要求量(RER)は「(体重kg)の0.75乗 × 70」とされています。

そこに活動量の係数をかけたものが、1日に必要なエネルギー(DER)です。同センターは、通常の活動をしている成犬で1.4〜1.8を挙げています。

0.75乗、と言われてもピンときませんよね。実際の数字にするとこうなります。

1か月に食べるフードの量(体重別) 8.5kg 20kg 11.5kg 30kg 14.3kg 40kg 16.8kg 50kg 19.3kg 60kg 体重は3倍でも、フードの量は約2.3倍。増え方はゆるやかです

20kgの子と60kgの子。体重は3倍違いますが、フードの量は2.3倍しか違いません。

なので「うちの子は倍の大きさだから倍かかる」と身構えていた方は、少し安心してもらっていいと思います。ただ、絶対量が大きいぶん、単価の差が効いてきます。そこは後半で。

体重別・1日の給与量と1か月の消費量(5kg刻み)📋

ここが本題です。上の計算式(DER = 70 × 体重^0.75 × 1.6)で出したカロリーを、大型犬用フードによくある380kcal/100gで割った数字を並べました。

体重 1日のkcal 1日の給与量 1か月の消費量 15kg袋がもつ日数
20kg 約1,060 約280g 約8.5kg 約53日
25kg 約1,250 約330g 約10.0kg 約45日
30kg 約1,440 約380g 約11.5kg 約39日
35kg 約1,610 約425g 約12.9kg 約35日
40kg 約1,780 約470g 約14.3kg 約32日
45kg 約1,950 約510g 約15.6kg 約29日
50kg 約2,110 約555g 約16.8kg 約27日
55kg 約2,260 約595g 約18.1kg 約25日
60kg 約2,420 約635g 約19.3kg 約23日

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ラブラドールくらい(30kg前後)なら、15kg袋がだいたい5週間強。ゴールデンやバーニーズの大きめの子(40kg前後)だと、ひと月に1袋ぴったり使い切るイメージです。

グレート・デーンやセント・バーナードのサイズ(60kg)になると、15kg袋が3週間で消えます。月に1.3袋。買い置きのスペースも考えておきたいところですね。

なお、この表は活動量の係数を1.6(標準的な成犬)で計算しています。よく走る子なら1割ほど増える、シニアで寝ている時間が長い子なら1割ほど減る、くらいの幅で見てください。

メーカーの給与量表と、計算結果は合っているのか

自分で計算した数字って、ちょっと不安になりますよね。実際のメーカーの表と突き合わせてみました。

ヒルズの「サイエンス・ダイエット 大型犬用 アダルト 1~5歳 成犬用 チキン」は代謝エネルギーが368kcal/100g。公式ページの給与量表はこうなっています。

体重 ヒルズ公式の給与量 カロリー換算 上の計算式では
25kg 340g 1,251kcal 1,252kcal
30kg 390g 1,435kcal 1,436kcal
35kg 440g 1,619kcal 1,612kcal
40kg 485g 1,785kcal 1,781kcal
50kg 575g 2,116kcal 2,106kcal

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ほぼ一致します。誤差1%以内。

つまり袋の裏の給与量表は、体重の0.75乗の式にほぼそのまま乗っているということです。感覚で決められた数字ではありません。ここが分かると、表の数字を信頼して予算が組めます。

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グラム数ではなく、カロリーと単価で比べると見えてくること

ここ、意外と見落とされがちです。

ロイヤルカナンの「マキシ アダルト」(大型犬専用フード 成犬用)は代謝エネルギー396kcal/100g。ヒルズの368kcal/100gと比べると、1gあたりのカロリーが高めの設計です。

同じ体重で並べると、こうなります。

体重 ヒルズ 大型犬用(368kcal) ロイヤルカナン マキシ アダルト(396kcal・運動する)
30kg 390g 356g
35kg 440g 399g
40kg 485g 441g

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1日のグラム数だけを見ると差があるように見えますよね。

でもカロリーに直すと、40kgで1,785kcal対1,746kcal。どちらもほぼ同じエネルギーを満たす設計です。給与量が少なめなのは、1gあたりのカロリーが高いためです。

だから見るとよいのは「1日何g」ではなく「1kgあたりいくらのフードを、月に何kg使うか」です。 給与量が少なめのフードは袋の減りがゆっくりなので、1kgあたりの単価が高めでも、月額では近づくことがあります。カロリー密度がおだやかなフードは、そのぶん食べる量が増えるので袋の減りは早めになります。単価と消費量をセットで見ると、どちらが家計に合うかが見えてきます。

ちなみに公式ページの給与量表がカバーする体重帯は、製品ごとに違います。ロイヤルカナンのマキシ アダルトは26kgから44kg、ヒルズの大型犬用は25kgから80kg。この体重帯の子ならどちらもそのまま使えますし、50kgを超える超大型犬なら表に数字が載っているヒルズが使いやすい、という選び方になります。うちの子の体重が表に載っているかどうかも、地味に役立つ基準です。

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袋を大きくすると、月に7,000円変わります 💰

ここが一番効くところです。

ニュートロの公式ストアで「ナチュラル チョイス 中型犬~大型犬用 成犬用 チキン&玄米」の価格を見ると、こうなっています(2026-09-09時点・税込)。

内容量 価格 1kgあたり
3kg 5,793円 1,931円
15kg 21,381円 1,425円

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同じ中身なのに、1kgあたり26%違います。

同じ商品・同じ中身。袋の大きさだけの差 3kg 袋 1,931円 1kgあたり 15kg 袋 1,425円 1kgあたり 体重40kgの子なら、月に約7,700円の差

体重40kgの子で計算してみます。このフードは355kcal/100gなので、1日約500g。1か月で約15.3kgです。

  • 3kg袋で買い続けると:月 約29,500円
  • 15kg袋で買うと:月 約21,800円

差は月に約7,700円。1年で9万円を超えます。

体重25kgの子でも、月5,400円ほどの差になります。フードそのものを見直す前に、まず袋のサイズを確認したほうが効く、というのはこういうことです。

大袋を選ぶときにあわせて考えておきたいのが、開封してから食べきるまでの保管です。環境省のガイドラインでも、開封後は「袋の封をしっかりして、直射日光が当たらず、温度や湿度が低い場所で保存」すること、そして「犬または猫の大きさにあったサイズの製品を選びましょう」と案内されています。

大型犬なら15kg袋を1か月弱で食べきる計算なので、サイズ的には合っています。小分けの密閉容器に移して、袋のまま常温の暗いところに置いておくのが現実的でしょうか。

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体重別・月額の早見表(単価別)📋

ここまでの数字を全部まとめました。縦がうちの子の体重、横がフードの1kgあたり単価です。

体重 月の消費量 600円/kg 1,000円/kg 1,400円/kg 1,900円/kg
20kg 8.5kg 5,100円 8,500円 11,900円 16,200円
25kg 10.0kg 6,000円 10,000円 14,000円 19,000円
30kg 11.5kg 6,900円 11,500円 16,100円 21,900円
35kg 12.9kg 7,700円 12,900円 18,100円 24,500円
40kg 14.3kg 8,600円 14,300円 20,000円 27,200円
45kg 15.6kg 9,400円 15,600円 21,800円 29,600円
50kg 16.8kg 10,100円 16,800円 23,500円 31,900円
55kg 18.1kg 10,900円 18,100円 25,300円 34,400円
60kg 19.3kg 11,600円 19,300円 27,000円 36,700円

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単価の目安はこんな感じです。1,425円/kgがニュートロの15kg袋、1,931円/kgが同じものの3kg袋でした。ホームセンターの大袋なら600〜800円/kgあたりに収まることが多い価格帯です。

使い方はシンプルです。 今使っているフードの「袋の値段 ÷ 内容量kg」を出して、一番近い列を見る。それが今のうちの子の月額です。

選び方の基準

この記事で製品を並べるとき、次の3つを満たすものだけを使いました。

  1. メーカー公式サイトに、体重別の給与量表が数字で載っていること。 画像だけで数値が読めないもの、販売店の転載しかないものは使っていません
  2. 代謝エネルギー(kcal/100g)が公表されていること。 これがないと月額が計算できません
  3. 大型犬の体重帯(25kg以上)が給与量表に含まれていること

3つ目については、給与量表がカバーする体重帯が製品ごとに違うため、今回は大型犬の体重帯まで数字が載っているものを選んで取り上げました。

価格については、メーカー公式ストアに税込価格が掲載されているものだけを載せました。実売価格は販売店ごとに違うので、上の早見表に自分で単価を当てはめてもらうのが確実です。

一次情報:袋の「与え方」は、実は法律の義務ではありません 📋

ここからが、他ではあまり書かれていない話です。

ドッグフードの表示には、2つのルールが重なっています。 これを知っていると、袋の見方が変わります。

ドッグフードの表示は、2つのルールが重なっている ペットフード安全法 法律の義務(守らないと違法) 1. 名称 2. 賞味期限 3. 原材料名 4. 原産国名 5. 事業者名及び住所 給与量は、ここに入っていません 表示に関する公正競争規約 業界の自主ルール(第4条) 安全法の5項目 + ・給与方法 ・ペットフードの目的 ・内容量 ・成分 合わせて9項目を表示

農林水産省の「ペットフード安全法 表示チェックシート」を見ると、法律で義務化されているのは5項目だけです。名称、賞味期限、原材料名、原産国名、事業者名及び住所。

給与方法(1日何g与えるか)は、この5項目に入っていません。

では、なぜどの袋にも給与量表が載っているのか。「ペットフードの表示に関する公正競争規約」(令和4年9月28日 公正取引委員会・消費者庁 告示第8号)の第4条が、必要表示事項として9項目を挙げているからです。安全法の5項目に加えて、目的・内容量・給与方法・成分の4つ。

つまり給与量表は、業界の自主ルールにもとづいて載っているもの。だからこそ、給与量表と代謝エネルギーがきちんと書かれている製品は、量の目安をそのまま使えて月額の見積もりまでスムーズです。はじめて見るブランドを検討するときは、この2つの記載を先に確認しておくと安心です。

同じ規約からもうひとつ。第3条第2項で「総合栄養食」がこう定義されています。毎日の主要な食事として給与することを目的とし、そのフードと水だけで、指定された成長段階における健康を維持できるように栄養バランスがとれたもの。

そして第7条には、こんなルールもあります。「ビーフ」「チキン」などの原材料名を商品名や写真に使うには、その原材料を内容量の5パーセント以上使っていること。商品名やパッケージの写真から中身を読み取るときは、あわせて原材料名の表示順も見ておくと、より具体的に分かります。

大型犬ならではの、お金に効く3つのポイント 🦴

環境省の「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」に、大型犬の飼い主さんに関係の深い記述がいくつかありました。

1. 体格に合ったフードを選ぶ

ガイドラインのQ&Aに、大型犬の飼い主からの質問への回答としてこう書かれています。「カルシウムが多めに含まれる小型犬用のフードを大型犬には与えないよう気をつけてください」。

理由も説明されています。カルシウムは不足しても過剰でも骨の代謝に影響し、特に成長期の大型犬が過剰摂取すると骨格異常を起こすことがある、と。

セール品の小型犬用が大袋で安く出ていると、つい手が伸びそうになりますよね。ここは体格に合ったものを選ぶ、と分けて考えておくと安心です。同じQ&Aでは、必要量のカルシウムは総合栄養食(大型犬用)を与えていれば足りるようになっている、とも書かれています。サプリメントの追加を考えている場合は、かかりつけの獣医師に相談してみてください。

2. シニア用への切り替えが、小型犬より2〜3年早い

同じガイドラインのQ&Aによると、シニアに入る時期は大型犬で6〜7歳、小型犬で8〜10歳。犬種によって違いがあります。

年齢換算の表も載っていて、大型犬の7歳は人間でいうと54歳。同じ7歳でも小型犬・中型犬は44歳です。10歳になると大型犬75歳、小型犬・中型犬56歳と、差はさらに開きます。

予算の話でいうと、「シニア用フードに切り替える時期が早く来る」ということです。7歳あたりでフードを見直す前提でいると、慌てずにすみます。

なお切り替えは急にやらないほうがよく、ガイドラインでは1〜2週間かけて少しずつ混ぜていく方法が案内されています。

3. 成長期が長い

ガイドラインによると、成長期は大型犬で生後約50日から1年半程度、超大型犬では2年程度。小型犬の約10か月と比べるとかなり長いです。

子犬用フードを使う期間が長いぶん、パピー期の食費の総額は大きくなります。ロイヤルカナンのマキシ アダルトが「生後15ヵ月齢から」を対象にしているのも、この成長期の長さに対応したものですね。

おやつ代を計算に入れていますか 🦴

フード代だけ計算して安心していると、あとから「あれ、思ったより出ていってる」となりがちです。

環境省のガイドラインでは、間食(おやつ)について「1日あたりに必要なカロリーの20%以内に抑えることが大切です」と書かれています。

体重40kgの子なら、1日の必要カロリーが約1,780kcal。その20%は約356kcalです。これが1日のおやつの上限の目安になります。

そして大事なのが、おやつを与えたぶんはフードを減らすということ。356kcal分をおやつで摂ったなら、380kcal/100gのフードなら約94g減らす計算です。1日470gのところを376gに。

体重 1日の必要kcal おやつの上限(20%) 上限まで使ったとき減らすフード
25kg 約1,250kcal 約250kcal 約66g
30kg 約1,440kcal 約288kcal 約76g
40kg 約1,780kcal 約356kcal 約94g
50kg 約2,110kcal 約422kcal 約111g

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大型犬はおやつの許容カロリーも大きいので、おやつ代も相応にかかります。フード代とは別枠で見ておいたほうが、家計の見通しは立てやすいと思います。

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体重が「今の体重」でいいのか問題

ここまで「うちの子の体重」で計算してきましたが、ひとつ注意点があります。

今の体重が理想体重とは限りません。太っている子の今の体重で計算すると、太ったままを維持する量になってしまいます。

環境省のガイドラインには、犬のボディコンディションスコア(BCS)が5段階で示されています。BCS3が「理想的」で、その説明は「過剰な脂肪の沈着なしに、肋骨が触れる。上から見て肋骨の後ろに腰のくびれが見られる。横から見て腹部の吊り上りが見られる」。

肋骨が触れるかどうか。ここが分かりやすい目安ですね。

もし減量が必要そうなら、ガイドラインには軽度〜中度の肥満の場合として「与えるフードの量を通常の30〜40%減らして体重の変化をチェックします」「1週間で体重が1〜3%減るくらいの割合で徐々に減らしていくのが適当です」と書かれています。空腹感を抑えるため1日量を3〜4回に分ける方法も紹介されていました。

ただし40%以上減らすような急激なダイエットは体に悪い影響を与える危険がある、とも明記されています。本格的な減量は獣医師の指導の下で行う必要がある、というのがガイドラインの立場です。体型が気になる場合は、まず健康診断のついでに相談してみるのがよさそうです。

水の量も、大型犬は桁が違います

フード代の話からは少し外れますが、一緒に見ておくと役立つ数字です。

環境省のガイドラインには、犬が1日に必要な水分量の表が載っています(フードから摂る水分を含む)。

体重 1日の水分量
15kg 850mL
20kg 1,060mL
25kg 1,250mL
30kg 1,440mL
35kg 1,610mL
40kg 1,780mL

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40kgの子で1.8リットル。2リットルのペットボトル1本弱を毎日飲む計算です。

ドライフードの水分含量はおおよそ10%なので、ほとんどを飲み水から摂ることになります。夏場の外出時など、持ち歩く水の量もこの規模で考えておきたいですね。

ちなみにガイドラインには、人間用のミネラルウォーターはマグネシウムなどのミネラルが多く含まれているものもあるため、犬や猫に与える場合は注意が必要、という記載もありました。

よくある質問 🏥

Q. 一番安く抑えるなら、何をすればいいですか

今回調べた範囲では、効果が大きい順に「袋のサイズを大きくする」「同じカロリー帯で単価の手ごろな製品を選ぶ」でした。

同じニュートロの製品で、3kg袋と15kg袋の1kgあたり単価が26%違いました。体重40kgの子で月7,700円ほどの差です。製品を替えるより先に、まず袋のサイズを確認してみてください。

あわせて見ておきたいのが、食べきるまでの期間と保管環境です。体重20kg台の子なら15kg袋を1か月半ほどかけて食べる計算になるので、保管スペースに余裕がある方には大袋、こまめに新しい袋を開けたい方には小さめの袋が合います。

Q. 給与量表の数字と、うちの子の実際の食べる量が合いません

給与量表はあくまで目安です。環境省のガイドラインでも「与える回数や量はあくまで『目安』であるため、体調などを良く観察して、与える量や回数を調節してください」と書かれています。

活動量、去勢・避妊の有無、季節、年齢で必要量は変わります。体重とBCS(体型)を見ながら調整していくのが現実的です。急に食べる量が減った場合は、体調のサインの可能性もあります。ガイドラインでは「食欲がない」を犬で注意する点の筆頭に挙げていますので、続くようなら獣医師に相談してください。

Q. 大型犬用と、普通の成犬用は何が違うんですか

粒の大きさ、カロリー密度、関節向けとされる成分(グルコサミン、コンドロイチンなど)の配合が主な違いです。

たとえばニュートロの中型犬~大型犬用 成犬用には、コンドロイチン850mg/kg以上、グルコサミン250mg/kg以上と表示されています。効果を断定する記載ではなく、含有量の表示です。

カルシウム量の設計も違います。前述のとおり環境省のガイドラインは、カルシウムが多めの小型犬用フードを大型犬に与えないよう注意を促しています。体格に合わせた製品を選ぶ理由は、ここにあります。

Q. 1日何回に分けて与えればいいですか

環境省のガイドラインでは、成犬は1日分を2回に分けて与えることが案内されています。1日1回だけだと、慌てて飲み込んでのどに詰まらせたり、肥満になりやすいともいわれる、という理由が挙げられています。

子犬の場合は1回に食べられる量が少ないため、4回程度に分けることが推奨されています。

Q. 「総合栄養食」と書いてあれば、それだけで足りますか

公正競争規約の定義では、総合栄養食は「当該ペットフード及び水のみで指定された成長段階における健康を維持できるような栄養的にバランスのとれたもの」とされています。

ポイントは「指定された成長段階における」というところ。成犬用の総合栄養食は成犬向けに設計されたもので、成長期の子犬やシニアには設計が異なります。袋に書かれた対象ライフステージと、うちの子の年齢が合っているかを確認してみてください。

持病がある子や療法食を使っている子については、獣医師の指導のもとで判断する領域です。

この記事のまとめ

  • 体重25kgで月約10kg、40kgで月約14kgのフードを消費します。 体重が3倍でも消費量は2.3倍程度。必要カロリーは体重の0.75乗に比例するためです
  • メーカーの給与量表は、この計算式とほぼ一致します。 ヒルズの公式表と計算値の差は1%以内でした。袋の数字は信頼して予算を組めます
  • 比べるときは1日のグラム数ではなく、カロリーと単価で。 カロリー密度が違うので、「1kgあたりの単価 × 月の消費kg」で見ると家計に合うものが見えてきます
  • 同じ商品でも袋のサイズで1kg単価が26%違いました。 体重40kgの子なら月約7,700円、年間9万円を超える差になります
  • 給与量の表示は、法律の義務ではなく業界の自主ルール(公正競争規約 第4条)です。 ペットフード安全法で義務なのは名称・賞味期限・原材料名・原産国名・事業者名の5項目のみ
  • 大型犬はシニア入りが6〜7歳と早く、成長期は1年半と長い(環境省ガイドライン)。フードの切り替え時期が小型犬とはずれます

次にやること:今使っているフードの袋を持ってきて、「価格 ÷ 内容量kg」を計算してみてください。 その数字を「体重別・月額の早見表」に当てはめれば、うちの子の今の月額が出ます。そこから袋のサイズを1段大きくしたらいくらになるか、比べてみるのが一番手っ取り早い見直しです。

価格や内容量は変わることがあります。最新の情報は各メーカーの公式サイトで確認してください。体型や食べる量に気になる変化がある場合は、かかりつけの獣医師に相談してみてください。

調べたもと(出典 9件)
  1. ペットフードの表示に関する公正競争規約ペットフード公正取引協議会(公正取引委員会・消費者庁 告示第8号)・確認日 2026-09-09
  2. ペットフード安全法 表示チェックシート農林水産省・確認日 2026-09-09
  3. 飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~環境省・確認日 2026-09-09
  4. 愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律(ペットフード安全法)環境省・確認日 2026-09-09
  5. マキシ アダルト(大型犬専用フード 成犬用)ロイヤルカナン ジャポン・確認日 2026-09-09
  6. サイエンス・ダイエット 大型犬用 アダルト 1~5歳 成犬用 チキン日本ヒルズ・コルゲート・確認日 2026-09-09
  7. ニュートロ ナチュラル チョイス 中型犬~大型犬用 成犬用 チキン&玄米マース ジャパン リミテッド(ニュートロ公式ストア)・確認日 2026-09-09
  8. ユーカヌバ ラージ アダルトユーカヌバ・確認日 2026-09-09
  9. 愛犬と愛猫へのフード量はどう計算するの?栃木県動物愛護指導センター・確認日 2026-09-09

価格や条件は変わることがあります。購入前に各公式ページで、体のことはかかりつけの獣医師にご確認ください。 調べ方と広告の扱いは運営者情報・編集方針に書いています。

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